テレワークという言葉を最近マスコミが取り上げなくなりましたが、テレワークの戦略的利用に対する(マスコミ以外の)関心は高まっているようです。また、地域活性化の切り札としても再び注目され始めています。と言っても前回の取り組みは成功しなかっただけではなく(ある意味では幸運なことに)さしたる注目も浴びませんでした。もちろん、前回は戦略的なものとは程遠い取り組み方でしたが、今回はかなり違うようです。少なくとも、そう期待しています。
いずれにしても、二年以内に本物かどうか分かるでしょう。また、企業のほうにも期待できる動きが出てきています。ベンチャーや中小企業でテレワークを既に戦略的に利用しているところや、利用を検討しているところが出てきています。さらに大手企業でも日本○×△のe-□□□□などがオフィスワーカー対象のテレワーク化への取り組みとして注目を集めています。私も個人的に、この大手企業にはモバイルワークだけではなく、在宅勤務におけるトレンドメーカーにもなって欲しいと期待しています。
残念ながら今のe-□□□□という取り組みは近いうちに(あと半年程度?)壁に突き当たります。興味深いのはこの会社がそこからどう修正してくるかということです。この会社からは、2003年の末から2004年の初めにかけて一つの答えが出てくるものと予想しています。さらに一つの答えは以前に書いた社内テレワークにあると考えていますが、どちらもあと二年以内に結果が出るでしょう。

そこで問題となるのは専門の研究者の不足と実務指導者の育成です。どちらもかなり深刻な状況です。研究者の育成には時間がまったく足りません。従って、既存の研究者のレベルアップを期待するしかありません。一部の研究者には、その自覚が出てきていますが、まだまだ圧倒的に不足している状況です。
例えば、私の研究テーマの一つであるテレワークによる地域活性化ですが、マイクロレベルでは2名の研究者、マクロレベルでは1名の研究者の名前しか思い浮かびません。さらに、戦略的アプローチのテレワークによる地域活性化となると皆無です。もちろん私が知らないだけという可能性も大ですが。実務指導者の育成も成功事例そのものが少ない中、非常に難しい問題です。しかし、組織的導入に必要な改革内容が徐々に明らかになってきていますので二年以内には教育カリキュラムの作成も可能かもしれません。私のところでもこのカリキュラム作りに取り組もうと考えています。

最後に、テレワーク研究者についてかなり辛口のことを書きましたが、特定の研究者を責める意図のものではありませんので悪しからずご理解ください。また、テレワークの研究者で「この人の研究はすばらしい」という方をご存知でしたら、是非ご一報ください。