最近印象的なコマーシャルに、石油メジャーのS社のものがあります。石油会社のCMと言えば、ガソリンスタンドのサービスの話とか、ガソリンの質がどうとかがほとんどですが、S社のCMは、S社の研究所で燃料電池の研究をしているある研究員を扱ったものです。さすがにメジャーは、石油に未来がないことを良く分かっているなぁ、と感じました。意地悪な見方をすれば、地球規模での環境破壊の主役の一つである石化エネルギーを扱う会社として、イメージアップを図ろうとしているとも取れます。また、それも事実でしょう。しかし、ガソリンを売るためではないCMをわざわざ作って流したということには大きな意義を感じます(例によって、私だけかもしれませんが)。ただ、個人的には、日本の中小企業のどこかが、世界標準となるような水素抽出方法と貯蓄材料の開発に成功してくれないかと願っています。

ガソリンの代替エネルギーと言えば、CQモータースの電気自動車があります。最近では、都内のオフィス街で使用するための一人乗り電気自動車を販売していて、40分強で約80%の充電が出来るそうです。一回の満タン(?)充電で、50Kmほど走れると言うことですが、大手の提携企業の協力で、都内の各所に充電場所が設置されるとのことですから、いよいよ本格的な導入が各社で起きるかも!?

しかし、私は、この手の電気自動車に将来があるとは、あまり思っていません。「なんだか、前から言っていることと矛盾しているのでは?」と感じた人もいるでしょうが、そんなことはありません。タカラの挑戦は、自動車メジャー以外のところが、このような電気自動車を実用販売しただけでも十分価値があります。ただ、この種の電気自動車がマーケットの意味あるシェアを獲得するためには、充電型よりも、簡易な取替えバッテリー型がキーポイントとなると思われます。充電効率が今の5倍になっても、満タンには10分以上かかることになります。また、充電箇所の数と場所も問題になりそうです。どちらにしても、10年後には(法規制や環境税等からも)電気自動車と燃料電池車以外の新車は販売されていないようになっていて欲しいものです。

ところで、クリーンエネルギーの供給方法として注目すべきものに太陽電池があります。ここのところの太陽電池の効率化には目を見張るものがあります。従来型の5分の1のコストで発電効率は3割増し以上とのことです。また、プリント式になったので大幅な軽量化、柔軟な形状が可能になり、セルの大型化もできるようになったとのことで、1Kwあたりの発電コストも従来の電力会社よりも安くなるそうです。燃料電池と共に未来のクリーンエネルギーの主役達が見えてきたような気がします。

石油と原子力という環境に優しくなく、色々な意味で危険なエネルギーに頼るという、どう考えても誤った政策を取ってきたK省は、いまだにエネルギー対策では揺れ動いているとのこと(あるK省高級官僚の言)。お上が、道を誤って迷っている間に、民は、しっかり正解に向かって進んでいるようです。

余談ですが、太陽電池の生産量は、日本が世界一とのことです。これにはK省の助成金制度等が大きく貢献していると思われます(K省も間違ってばかりではないと言うことです)。しかし、助成制度を利用しても償却までに15年以上かかる家庭用の太陽発電装置を購入した多くの人達がいることを忘れてはいけません。現在の進歩は、これら多くの犠牲者なしでは起こり得なかったかもしれないのです。