さて今回は、ORSの中でのOpen Resource(OR)について説明します。ただし、私の提案しているORは非常に広範囲に及びますので、ここで全てを説明することは不可能です(私の文章表現能力の上からも不可能です;-)。と言うことで、ここでは、幾つかの例を示すことによって理解していただければと思っています。

  • 社会にとってのORとは:
    ここでは、一般市民・消費者(P&Cと呼ぶことにします)にとってのORを主に考えます。現在の社会では、P&Cに帰属すべき、或いは、アクセス権のあるべきリソースのあまりにも多くが、一部の既得権者や、管理・運営の委任を受けた者によって悪用・搾取されています。これは残念ながら全ての分野について言えることでしょう。例えば、患者のカルテ、あらゆる試験の採点基準や採点の仕方、税金の使われ方(年度末の恐ろしいほどの無駄遣いや、厚生年金の信じられない浪費のされ方等々)、世界一高い物価、商○によるモノ隠し・情報隠し、法律を悪用した業界による搾取(ビッグバンへの抵抗)、×貯の使われ方等々、とにかく数え上げたらキリがありません。これらは、自己利益追求のために本来社会的リソースであるべきものを悪用しており、結果として、あらゆるモノの社会的コストを引き上げているものと思われます。日本の物価が世界一高く、平均年収が先進国の中でも上位にありながら、QOL(Quality Of Life)が最低レベルなのは、これら悪徳グループの存在に一因があるのではないでしょうか。社会にとってのORを達成するためには、オープンなコストストラクチャー、徹底した説明責任、公平なコスト負担などが必要と言えるかもしれません(ずいぶんとアバウトですが)。
  • 組織にとってのORとは:
    ここでは、組織側から見たORについて考えます。これは、アウトソースとして利用できるリソース(人や他の組織)、市場、資源等々が対象になります。現在の社会では、リソースの囲い込み、既得権グループによる新規参入障壁、意図的な(そして理不尽な)締め出し等々が当たり前のこととなっています。道路公団に連なるファミリー企業などは典型的な例と言えます。あるメディアの調査によると、高速道路上に設置されている緊急連絡電話(一式250万円)には、いらない機能が多く付いており、一般入札で設置すれば、一式40万円台で出来るとのことです。この電話設置費だけで40億円の無駄とのことでした。また、制服も、一式2~3万円掛けているそうですが、民営化したある元公社では、一般入札の結果、一式6千円程度で出来ているとのことです。当然、この市場はORとして開放されるべきものです。しかし、現実的には、高速道路に関するあらゆる仕事はファミリー企業が独占しているとのことです。道路公団が大赤字なのに(つまり、我々が負担する羽目になるのに)、ファミリー企業は大儲けしているという摩訶不思議な世界です。また、情報不足や評価技術力の不足から外部リソースを利用出来ていない面もあるようです。技術力や将来性のある中小企業やベンチャー企業などが、金融機関からの融資を充分に受けられないのは、それが大きな理由でしょう。従って、組織にとってのORは、あらゆる市場・資源への公平なアクセスおよび使用権と公平な競争環境を作ることで実現すると言えるでしょう。

長くなりましたので、今回はここまで。次回は、ワーカーと個人にとってのORについて説明します。